2007年3月18日 京商カップ2006ファイナル 2日目レポート


2006年のファイナルもいよいよ決勝日。今日はグランドファイナルへのキップを手にするべく、最後のヒートとなる3回目の予選からのスケジュールとなっております。



フジモデルRもさっそく予選の準備を・・・する時間は無く、なんと今日も電飾の配線作業からの開始。今日もやっぱり風が冷たくて辛いッス〜。
1時間ほどの作業を経たところで、決勝当日にして初めてレース用ボディーが完成。これまでにないギリギリっぷりに自分でも呆れるほどですわ。




さて、ヒートの開始前には恒例のオープニングイベントが。開会の挨拶や記念撮影に引き続いて行われたのはコンデレの選出。




ん?コンデレ??・・・今ライト点灯しなくて何時するんだ!

大慌てで作り上げた今回の電飾回路、良く考えたらプロポが稼動してないとライトが光らない仕様になってた。
これに気付いたのはオフィシャルへプロポを預けた後の事。ダッシュでプロポ管理のテントへ移動し、「それが無いとライトが光らないんです」って訳のわからない説明に困惑気味のスタッフ。なんでもいいからプロポ返してくださいよ。
ようやくプロポを手に入れたところで、コンデレ選考中にちょっと失礼してスイッチオン!

実に地味なパッシングを繰り返すデンソーSC。満足げな私。ライトが光ってるのに気が付いた人、何人いたんだろう。




そして下馬評通りpopeyeさんのスパイダーマン3-SCがコンデレ獲得!おめでとう!

いやー、やはりデザインも完成度も非常に高く、獲得すべくして獲得したと言った感じです。
ちなみにpopeyeさんも私と同様、このボディーをほんと〜にギリギリまでかかって完成させたそうで・・・レース用のボディーってどうしてもそうなっちゃうんですよねぇ。
みんないっしょとわかってちょっと安心。お願いですから私ばかりを責めないでくださいよ。



予選3回目

これが最後となる、3回目の予選ヒート。

現地で聞いた情報によると朝一番からのフルグリップもありえるとの事で、ギリギリで作戦を変えられるよう準備を進める。

フジモデルRは後半の走行順となるので、まずは他チームの走りをチェック。路面コンディションが悪くタイムアップが望めそうに無い状況に、このままなら決勝シードは硬いぞ・・・と期待が膨らむ。どーか最後までグリップしないでください。
そこでこの予選ヒートを、昨夜遅くまでかかって取り付けたスタビライザーのテストに当てる事に決定。ドライバーはHiroshi、タイヤは予選を通して使ってきた35V。

スタビ有りの挙動に不安を抱きつつ予選がスタート。かなり弱く効かせたつもりのスタビでもその効果は大きく、昨日までの激しい姿勢変化が影を潜め非常に安定した走り。でも良い事ばかりじゃないんだな。
小さな操作でドンブラコと傾いていたのが、多少荒くステアしても暴れないようにはなった。おかげで外周は走りやすいね。
でも小さいコーナーでは超が付くアンダーステア。曲がり難いと言うよりも、「曲がれない」ってくらいに旋回半径デカ過ぎですよ。確かに楽には走れるんだけど、控えめなラップタイムからして戦闘力は今ひとつといったところ。
やっぱりスタビだけ取り付けたからって、いきなりトップチームと同じペースで走れる訳はないよねぇ。いっそフロントデフも変更してみればよかったと後悔、しかし時既に遅し。


しばし休憩


3回目の予選で順位を上げたチームは無く、フジモデルRはグランドファイナルを2番グリッドからスタートする事が決定。とにかく今年もグランドファイナルまでたどり着けたんだなぁと、とりあえず一安心ですよ。
グランドファイナルを走る事ができるのは10チーム、そのうち上位7チームが予選結果からシードされる。ここからは残り3チームの枠を争う勝ちあがりレースが行われるので、決勝レースまで出番はなし。
この間はゆっくりご飯を食べたり、お友達チームのパドックへ挨拶に行ったり、勝ち上がりレースを眺めたり。
そして肝心なのはグランドファイナルに向けての情報収集。京商サーキットを走りこんでいるチームに激グリップ路面の事を聞くと、「そりゃもうスタビないとどうにもなんない」「なにやってもコケる」「ピットレーンでハイサイドした」などと恐ろしい話が・・・しかし別のチームからは「スタビは考えてない」なんて言われたりして、未体験のハイグリップ路面に困惑されっぱなしです。

この後相方Hiroshiと散々悩んだ挙句、スタビは使わずいつも通りのセッティングでグランドファイナルを走る事に決定。睡魔と闘いながら取り付けたスタビはなんだったんだと・・・
でもね、いくら沢山の情報を仕入れたところで完全に真似ができる訳じゃありません。特にセッティングの移植なんてのは本物と同じように走る事はまずなくて、劣化コピーのまともに走れない車になってしまうのが関の山。所詮コピーはコピー、オリジナルを超えられないのなら自分達のセッティングを信じようと決めました。

まぁ一旦スタビ入れた時点で思いっきり迷いまくってたんだけどね。
レース直前はどうしてもアレコレと悩んでしまうものです。


フジモデルKチーム


Sクラスに参加のフジモデルKチーム。

セッティングが決まり安定したタイムを刻んでいたものの、グランドファイナルまで勝ち上がることは出来ませんでした。よく走ってただけに残念。

チームの総合成績は22位。しかーし、2007年度のリベンジは決定済み!


グランドファイナル


そしていよいよグランドファイナル、私の緊張っぷりも最高潮。



何度も体験しているのにやっぱり緊張してしまう決勝レース。自然と口数も増え・・・てるのは私だけか。
フジモデルRの無線でのやり取りはいつもこんな感じ。
ちなみにレース中のHiroshiはもっと無口になる。
ほとんど一方通行?


スタートドライバーはHiroshiが担当。30分のレースを7分半ずつの3ストップで区切り、それぞれ2スティントを走る作戦。
オフィシャルの合図でピットへ入り、コースオープン直前になると10チームのクルーが一斉にタイヤウォーマーを外す。隣に陣取る有力チームをふと見ると、そこにはトレッドパターンの刻まれたタイヤが装着されてるじゃありませんか。
加えてピット内に立ち込めるグリップ剤の臭いから予想されるのは、自分のチームとは全く違うタイヤ選択。
もしかしたら自分達は全くグリップしない「ハズレ」を選択してるんじゃないかと不安になる。今更どうしようもないんだけどね。

さて、ありとあらゆる不安が頭の中をグルグルと回り続ける中、ウォームアップ開始のコール。
路面コンディションは最高、温まりきらないタイヤでも申し分なしのグリップ。そしてグリップする分ロールも強烈・・・わかっていてもやっぱりコケそう。
タイヤにしっかり熱を入れるため、Hiroshiにはウォームアップから積極的に攻めた走りをリクエストする。スタート30秒前のアナウンスでピットイン、給油後にグリッドへ。


グランドファイナルスタート



フラッグが振られ30分間のグランドファイナルがスタート!

大きな混乱も無く走り出すが、走りのリズムを掴めないのかラップタイムが伸びないHiroshi。
しかし無理に攻めては余計にタイムを落とすだけだと考え、「抜かれても気にせずマイペースで」とアドバイス。
Hiroshiもそれに答えてか少しずつタイムを上げ、順調に周回を重ねていく。
走行ラインのブレが減り、ピットからも安心して見ていられる走りに変わってきた。


7分を過ぎたところで、給油が近い事を無線で連絡。


私    「そろそろ給油。このラップで入ってー」

Hiroshi 「はーい、ピットインし・・・とっ、止まったー!」



ガス欠。グランドファイナルでガス欠。まさに悪夢ですよ。
しかも運の悪い事に止まった場所が計測ラインの直前、ピットまでは約10メートル。



あと10秒、いや5秒でも走ってくれればピットまで辿りつけていたのに。あと1秒でも持っていればもう1周カウントできたのに。
「せめて誰か追突してくれたら」と衝撃で1メートルでも進む事を期待しながら回収に走る。しかしさすがはグランドファイナルを走るドライバー、誰も接触なんてしませんよ。


このガス欠1回でほぼ1周の16秒+停止時間+回収+再始動、通常の給油時間と差し引いてこれで約30秒、早くも2周をロスする事に。

エンジンを再始動し、ピットアウトに漕ぎ着けたのは8分を過ぎたころ。
ここからドライバー交代開始の15分まではギリギリ燃料が持つと判断し、念のためHiroshiに燃費走行をするよう伝える。スロットルは控えめに、ブレーキは早めにネ。


ガス欠のドタバタはあったものの順調に周回を重ねるHiroshi。
リズムを掴んだのかタイムも上がっている。

インフィールドではコンパクトなコーナリング。
高速コーナーではアウト側をいっぱいに使ったスムーズなライン。
スロットルの全開率が上がり、気持ちよくストレートを・・・ん?



私    「おーいHiroshi、エコランはー?」

Hiroshi 「・・・あっ」


今「あっ」て言った?小声だったけど確かに「あっ」て言ったよね?
そして先程までのアグレッシブさが影を潜め、実に奥ゆかしい走りを披露するデンソーSC。
こ、これはやはり・・・またしてもガス欠の不安が頭をよぎる。
それにしても燃費のテストをしていなかった事が悔やまれる。いくら重い路面とは言え、まさか7分30秒を走れないとは思わなかった。

15分経過直前、ドライバー交代をHiroshiに連絡。


私    「そろそろ交代。このラップで入ってー」

Hiroshi 「はーい、ピットインし・・・とっ、止まったー!」


またガス欠。グランドファイナルでまたガス欠。まさに悪夢ですよ。





しかもここ。また1周損。

こうして再び約30秒をロス、2回のガス欠で1分って事はえーと・・・よ、4周近くをフイにしてしまいましたよ。
後から聞いた話では2速にシフトアップするポイントがかなり遅く、ストレートエンドでブレーキをかける寸前に切り替わるくらいのタイミングだったそう。
それに思いっきり走り易さに振った甘い燃調と、重い路面とが重なって燃費が悪くなった模様。
本来なら燃費の良いハズの12TR-Tでヘッド温度も高めだったのに、こんな事になるなんて。せめてハイパーヘッドに交換しときゃよかったと反省。


さて、ここからは燃費の悪さに定評のある私がプロポを握る番。
エコランでの1回給油にはリスクがあると判断し、残りの15分を5分ずつの2ストップで走る作戦に変更。
これで安心して全速力で走れる。ひとつでも順位を上げるべく、気合みなぎるフルスロットルでピットアウト。



まず外周。ここは速い。

軽いスロットルオフできれいなアールを描き、深いロールを維持したままがっつり安定してる。
出口でパワーを駆けてもアンダーステアが出難く、続くストレートの伸びにも好影響。
ただやっぱりスピードが出るコーナーでの競り合いは怖いですよ。追いついても前に出る勇気が無くマゴマゴしてしまう事が何度も。


そしてインフィールド。遅くは無いけど難しい。

とにかくアンダーステアがきつい。ブレーキが遅れるとアンダー、加重移動が足りなくてもアンダー。スロットルを開けてもアンダー。
普段なら少し横に向けてでもインを締めるのに、この路面では一度ラインを外すと中々戻ってこられませんよ。
うまくまとめるには早めのブレーキ、ブレーキ少し残してステア開始、プッシュアンダーに注意してスロットルON。
それでも余裕を持って早めのブレーキ、なんてやってるとすぐに後続との距離が縮まってしまう。

それに加えて天候まで走りに影響する始末。
30分のレース中、太陽が雲に隠れるとグリップ上昇。晴れると戻る。こんなにクルクル変わる路面、走り難いったらありゃしませんよ。




頑張るとミスが出る。

頑張らないと速くない。




けっきょく頑張りすぎてミス連発。
ごめんなさい。


その後もハイペースで走り続けていると、操縦台下で一瞬のノーコン症状。これはヤバイ。 集中すると脇が閉まる癖がある私は、無意識のうちにプロポを体に引き寄せる。垂直に立つアンテナが操縦台の屋根(鉄製)に接触。
ノーコン症状は悪化。焦る私。音を立てて屋根とこすれるアンテナ。
今ならアンテナを前に出せばと考えられても、レース中の私は暴れる車を操る事で精一杯、操縦台下でのノーコンと格闘し続ける事に。
全開のまま狭いラインを抜けるポイントでのノーコンは心臓に悪い。しかも段々と症状が酷くなっていく・・・速さなんて二の次の必死ドライブ。ガス欠のうえ完走すらさせてもらえないのかと、もう泣きそう。


そしてスタートから30分が経過。フジモデルRはノーコン絡みのクラッシュを繰り返しながらも、なんとか足を折ること無く走り続け無事チェッカーを受ける事ができました。
とりあえず完走できた事にほっと一安心。でも次の瞬間には、また今年も力を出し切れなかったという思いがこみ上げてくる。


悔しい。

・・・よーし、また来年だ。グスン。


レースが終わって


夢中で走ったグランドファイナル、フジモデルRの成績は総合6位というものでした。
全国各地から集まった沢山のチーム、その上から6番目。がっかりするほど悪くはないと思いますが、手放しで喜べるほどの成績でもありません。フジモデルRの総合的な実力を反映した結果であると思います。ま、ツメが甘いって事ですね。

さて、自己評価なんぞをしてみますと。
まず、これまで決勝レースをこれほど力強く走れた事。これは良かった。自分達が煮詰めてきたセッティングに自信が持てるってもんです。
しかし速さがあっただけに、もったいないレースをしてしまったとも言えます。ラップチャートを確認すると、トラブルが無ければ表彰台に登れるペースで走れてたんですから。
あのガス欠さえなければ。初めから4ストップを選択していれば。もう悔やんでも悔やみきれません。


だがしかし、タラレバばかり言ってても仕方が無い。


来シーズンはこの悔しさをバネに、弱点を克服した「強いフジモデルR」を目標に京商カップへ参加します。
エントラントの皆さん、2007年もフジモデルRをよろしくお願いいたします。