2008年3月15日 京商カップ2007ファイナル 1日目レポート

やってきました京商カップファイナル!

昨年と同じ書き出しですが・・・まずは今年もこの一文を書けることに感謝。


レース前に遠征をしなかったフジモデルにとって、ちょうど1年ぶりに再会した京商サーキットです。去年と全く同じ姿だな、と思ったらどうやら縁石が再塗装されたそうで。うーん、1年ぶりだからわかんないや。
前年は左回りだったから今年は右回り?いやいや今年も左回りでの開催でした。確かに普段右回りで走ってるサーキットだから、その点ではハンデが少ないと言えるのかも。
到着した時点では前日からの雨で水深数センチ?のプール状態でしたが、スタッフさんの手際の良い排水作業に高い気温も手伝って、走行が始まる前に完全なドライ路面になってました。
これでアスファルトに載ったゴムとオイル、それと昨年悩まされた花粉がきれいに洗い流された事になります。まぁどんな影響があるにせよ、データと呼べるほどの物を持っていないフジモデルにとっては「地元勢」を混乱させる要因になってくれたら、と願うばかり。


フジモデルにとっての、昨年度との違いと言えば・・・なんと言っても準備の周到ぐあい。ボディーが完成してなかった昨年とは打って変わって、じっくりと時間をかけたボディーが既に完成しております。こんなに落ち着きのあるファイナルは初めてですよ。
なにしろね、今年のフジモデルには新しい要素が何一つありません。チームのメンバーも、使うシャシも、そのセッティングも、ぜーんぶ去年と一緒なんだから。進化していないといえば聞こえは悪いですが、ポジティブに考えれば失敗するリスクが少ないって事です。究極のコンサバ路線だ。
そんな訳で昨年度のセッティングをHiroshiと2人でテキパキと再現、これで準備は完了。

練習走行1回目



この日のために製作してきた、カシオブルーのSC430での初走行。拘りの青色が抜けるような青空の下に映えますなぁ。ボディー同色のアンテナは監督の粋な計らいでございます。

ドライバーは主にHiroshiが担当。2台のシャーシでタイヤインナーの比較をしてもらうのと、ついでにセカンドドライバーにたくさん練習してもらおうって考えです。
と言ってもまだまだグリップが低くて、写真を見てのとおりこんなにステアしてても真っ直ぐ進んじゃうくらいです。どっちのインナーでもハッキリした違いがわからないまま、Hiroshiの走行は終了。
最後の1分だけ私に交代してもらって、1年前のフィーリングを思い出す・・・間もなくタイムアップ。やっぱりグリップしていないし1分じゃ無理か。

練習1回目は大した成果もなくて、ただ走っただけという感じ。まぁどのこチームもそんなだろうけどね。

練習走行2回目


ここはHiroshiにおまかせ。今回もタイヤインナーの評価を託す。
京商ソフト、昨年のグランドファイナルを走ったインナーは安定性の高さが好印象。運動性は犠牲にしてるっぽい。ベストラップよりアベレージで勝負するタイプか。

もう一つは厚みがあって柔らかいタイプ。こちらは隙間が少ない分初期反応が良くて軽快に向きが変わるんだけど、限界付近の挙動がピーキーで扱いにくい。一発タイムは出るかもしれないけど、私的には京商ソフトを選びたいところ。

予選1回目


いよいよ予選。1回目は「Aメインシード獲るよ!」なんて言ってるHiroshiが担当。
インナーは運動性を重視して厚めの物、私の「まずは無難に京商ソフトで」な意見を押し切っての選択に、Hiroshiの本気を感じた。期待を抱かずには居られない。

そして予選がスタート。オープニングラップをハイペースで駆け抜け、これはもしやと私の胸を期待で膨らませかけたHiroshiは、あれれ2周目で縁石を踏んでハイサイド。早いな。
やっぱりこっちのインナーでは走り難いようで、その後もラインを乱してハイサイドを起こし、運の悪いことにひっくり返ったところへ思い切り追突されてしまう。ぶつかった人ごめんなさい。

予選1回目の暫定結果は23チーム中の18位。早くもピンチ。

予選2回目


3回あるヒートの中で路面コンディションが一番良く、おそらくは予選の総合成績がここで決まるでしょうってのがこの予選2回目。ドライバーは私が担当、タイヤインナーは京商ソフト。

ウォームアップを軽く流すとまず、1回目の練習とは比べ物にならないグリップにビックリ。しっかり塗りこんだグリップ剤も手伝って強烈なロールが・・・少しずつペースアップしてみるんだけど、走り方を掴めないままウォームアップ終了。不安を残したまま5分間の予選ヒートに挑む。しかし走りのリズムが掴めないと言っても、予選を走りながら探ってるような余裕はありません。このあたりで緊張はピークへ。
予選が開始され、計測ラインを通過したら後はもうひたすら全開。スムーズさを欠いたドライビングと柔らかい足のコンボで、ギッコンバッタンと激しくロール・ピッチを繰り返すシャーシ。暴れるばっかりで凄く遅く走ってるような気がしてならない。明らかにノれてないけど、それでも必死でラインをトレースし、スロットルトリガを握る。


中でも特に難しいのがこのコーナー。

シケインからコーナーが続いてて、ヘアピンへの減速をしたくても真っ直ぐ走れるラインがない。
でも横Gを残したままブレーキを使うとリアが外へ飛んでいく。どうやって走ればいいのさ。
転がす走りではタイムが出ないし、減速しきれないとヘアピンでクリップに着けない。周回毎にいろいろ試してみるんだけど、どうしても答えが見つからず、フラフラしながらただレコードラインをなぞるだけの走りが続く。

しかしこんな調子で本当に5分間持ち応えられるんだろうか。少しペースを落としたほうがいいのかと考え出したその時。


あろうことか高速シケイン出口で縁石を踏み軽くジャンプ。高速コーナーを真っ直ぐ横切って外周のフェンスへ一直線! あぁ、ギャラリーのざわめきが聞こえてくる。これで終わったか・・・



が、運良くリアから壁へ当たり、そのまま跳ね返って何事も無かったかのように裏ストレートへ向けて全開加速。これはゲームで言うところの『壁ターン』か?
とにかく1発リタイヤでもおかしくないほどのミスをした割に、ロスらしいロスもなく走り続ける事ができた。超ラッキー。この一件で気持ちをリセットし、多少ペースを控えていると、んー、なんだかこの感触には覚えがあるぞ。そうだ、昨年の予選のときの走りだ。


そうそう、加重移動が大切なんだ。ブレーキで前へ移して、クルッと回して後ろへ持ってきて、トラクションかけて加速するんだ。これが掴めればすごく走りやすい。たとえ滑ったとしても怖くない!
リズムさえ掴めればこっちのもの。終盤には積極的に滑らせていく攻めた走りを披露しつつ、5分間の予選が終了。はぁ〜、緊張したー!
自己評価では、タイムロスが無かった点では合格。でもペース的には今ひとつ・・・どうしても他のヒートを走る有力チームの走りには及んでいないと思えてなりません。
どうやったらあんなふうに走るんだろう。タイヤは同じだろうから、あとはインナーか、ホイールか、それとも根本的に粘土デフでは限界なんだろうか。まぁロスはなかったから、なんとか決勝シード圏内に残れてたらいいけどなぁ。

1日終了


そしてこの日の暫定結果が発表されました。そこにはなんと!



3位!

予想外の3位! セカンドロウだ!

翌日の予選3回目はポールタイムを更新できるほどの路面コンディションにはならないはず。よかった、これで今年もグランドファイナルを走れそうだ。
この結果を目にした瞬間、前日からずっと張り詰めていた緊張が一気に解けました。前日からの睡眠不足も手伝ってか、安心感と一緒に眠気と空腹まで襲ってくる。う〜ん、この開放感がたまらなーい。

もうひとつ嬉しいことに、Sクラスに参加するフジモデルKチームも暫定2位! 過去最高の勢いに監督もゴキゲン。

メンテの時間


さて、初日のスケジュールが終わるとパドックに広げた機材一式を片付ける作業が待ってます。今朝設営したばかりの荷物をステップワゴンに満載し、いざホテルへ。



そしてその荷物のほとんどを監督の部屋へ。これは狭い。

休憩と食事の後には、明日悔いの残らないレースをするためのメンテナンスが待っているのです。
シャーシ各部のチェックと、あらゆるバッテリーの充電も。シャーシとプロポが4セット+予備、スタータ2基+予備にウォーマー用バッテリーも・・・Lipoが多いせいもあって充電だけでも相当な時間がかかるからね、今のうちに。


それから肝心なのがタイヤ貼り。何を使うか決めてるからこそできる作業かな。
あと1回ある予選ヒートには中古を使うとしても、2チームの決勝レース用に4セットのタイヤを用意します。みんな疲れてるし眠いもんだからあんまりはかどらないんだけど、絶対に剥がれてほしくない大事なレースであるからして慎重に、かつ丁寧に。
ホテルの床をちょっと拝借してホイールのサンディングを。新聞紙でもあれば掃除が楽だったのにぃ。
ちなみにフジモデルではインナーのマッチドなんかはやってません。この時なんてタイヤもインナーも全部いっぺんに袋から出して混ぜちゃったし、ホイールを含めてごちゃ混ぜです。ロット違いで偏りでもあったらどーするんだって話なんですが、まぁ特に困らされたこともないので京商の品質管理はしっかりしてるのかなぁと勝手に安心してます。


グランドファイナルでの作戦なんぞを相談しながらメンテを終わらせ、明日の好走を妄想しつつ眠りに付くのでした。決勝シードってすばらしい。

つづく。