2008年1月5日 練習走行レポート
あけましておめでとうございます。3速ミッションをシェイクダウンした昨年に続き、2008年度も走り初めは変り種のテストからとなりました。今年はレーシングカーの実車を模したフラットボトム、グランドエフェクトのテストです。
実車でのツーリングカーレース、中でも改造範囲の広いスーパーGTやDTMなどではレギュレーションで許される範囲いっぱいにボディーの形状を変え、至る所に様々な板を取り付け、あらゆる方法を使ってダウンフォースを得ようとしています。そしてもうひとつ、目に見える外見以上に大切なのが車体の裏側、床下の形状です。現代のレーシングカーは路面と車体との間、グランドエフェクトによって効率よくダウンフォースを獲得しているのです。
さて、R/Cカーにおいても空力はとても大切な要素です。高く掲げられたウイングは飾りではありませんし、ボディーの選択は走行性能・特性に大きく影響します。
しかし実車レーシングカーを模したり、性能向上のため形状に工夫を凝らすのはボディーの上面ばかり。より効率よくダウンフォースを得られるはずの床下については、全くと言って良いほど積極的に利用された例がありません。実にもったいないではありませんか。
と、前置きはこれくらいにして。
こんな物を作ってみました。
R/Cカーでグランドエフェクトを利用できるかを実験するためのフラットボトムとディフューザ。どうだい、カッコイイだろう。
材料はA3サイズの書類ファイル、もちろん100円ショップで購入・・・よって制作費は105円ポッキリ。素材はかなりフニャフニャなんだけど、フラットな部分をメインシャーシに両面テープで貼り付けてあるのと、左右の端を90°折ってマジックテープでボディーと接続してあるので組み立てた状態では意外としっかりと固定されてる。
ディフューザ部分は、今回はその効果があるかを確認するのが目的だから、できるだけ大きく作ってみた。高さはSC430ボディーのカットラインまで、長さ方向はロアアームに干渉しないギリギリのところを狙った結果、リアオーバーハング内にピッタリ収まるサイズに。これは偶然ね。但しリアバルクがある中央部分だけは角度を変えて「逃げ」を作ってあるので、高さは同じでも角度が違う。あとは段差ができる場所と左右の端、計4枚のスプリッタを取り付ければディフューザの完成! 形状のおかげで同じ材料でもディフューザにはそれなりの強度があって、多少のことでは壊れそうにない感じ。
さて、いよいよ走行テスト。
今回作った床下は両面テープでシャーシにガッチリと貼り付けるようになってて、ポンと簡単には取り付けられません。よってテストは床下アリの状態からスタート。まずは両面テープとフラットボトムで低くなってしまった車高を調整してから・・・
と思ったらこれ、指が入んないの。普通なら車高くらいすぐに調整できるのにぃ。それでも何とか隙間から指を突っ込み、イテテとか言いながら4mmほどの車高を確保して走行開始。
とりあえずこの日一本目の走行だから何かと比較しようもないんだけど、感想としてはいつもよりちょっとアンダーが強いかなと?いったところ。それよりも床下を付けても特に問題なく、あまりにもあっさりと走ってしまい、むしろちょっとガッカリしたくらい。
心配していたオーバーヒートも、床下有りと比べて10℃ほど高い程度。タイヤ周辺や窓、給油口などからボディーの後ろへ抜ける空気の流れがあるのかな。
次は床下を取り外して、普段の状態で走る。1回目のフィーリングを思い出しながら徐々にペースを上げていくと・・・これは断然曲がる!
正直ここまでの違いがあるとは思ってなかった。全域でアンダーステアが弱くなっていてスロットルを開ける量が格段に増えてるし、コーナーを攻め込むとステアリングを修正する場面もある。そう、これはいつものセッティングの動き。やっぱり1回目の走行はアンダーが強かったんだ。
そこでもう一度床下を取り付けての走行。うーん、やっぱり曲がらないや。
床下の効果がわかりやすいのはストレートとその先のブレーキ。2速で走る直線の、レーンチェンジ的な動きをした際の安定性が格段に増してる。もうベッタリ張り付いてぜんぜん乱れないから、狭くて微妙に曲がってるフジモデルのストレートでもラインの修正が怖くない。そこから1コーナーへ向けて減速し、ブレーキを残しながらステアしていく場面でも車が横へブレない。滑るのを予測したり、滑ってから修正する事がなくなるから走るのが楽になってる。
ただしインフィールドではクリップから立ち上がりにかけてのアンダーが強くて、なかなかスロットルを握れないもんだからラップタイムは返って遅くなってる。
どうやら床下でダウンフォースが発生してるのは間違いないようなんだけど、タイムに結びつかないんじゃ意味がない。そこでアンダーステアを解消させるためにリアウイングを調整してみる。現在のセッティングは7mm上げ+2°起こし、ここから一気にボディーベタ付けへ変更。
これで多少曲がるようにはなったんだけど、それでも床下無しに比べるとアンダーが強い。更にウイングを寝かせる為、両面テープを使って「前上がり」に取り付けてみる。が、これでもやっぱりアンダー。もうこれ以上ウイングを軽くはできない。となると残されている方法は・・・
外してみた。
さすがにこれは曲がる。と言うか、巻いちゃってぜんぜん走れないかとも思ったのに、意外にちゃんと走る事にビックリ。
でもさすがにウイングがある時ほどの安定性はなくて、例えば一定のRを保ったコーナリングやストレートでの加速中は安定してるんだけど、ブレーキでノーズダイブしたその瞬間、一気にクルンとスピンしてしまう。これはなんだろう、姿勢変化でダウンフォースの量やバランスが変化してるんでしょうか。
ちなみにウイング無し、床下無しだととても走れたもんじゃない。コーナーは歩くようなスピードだし、ストレートは加速途中でスピンしちゃうし。
次はリアウイングを取り付けて、床下はディフューザを外してフラットボトムのみでの走行。
これは意外とバランスが良くて、ディフューザ有りよりずっと曲がってくれる割にストレートで張り付いている感覚もある。もしかしてディフューザなんて必要ないんじゃないの?苦労して作ったのは無駄だったの?と少しガッカリしながらもペースを上げていくと・・・
いやーやっぱりダメだ、これは走りにくい。ウイング無しと同じようにダラダラ走ってるうちは何も感じないんだけど、攻め込んで姿勢変化が大きくなると強いクセが顔を出してくる。慎重に走ってるつもりなのに何度もぶつけちゃうので、半タンクほど走ったところで走行終了。ディフューザは効いてるみたい。
今日の走行はここで時間切れ。おもしろいから翌日もテスト!
